カウアイ島からの電話
最近カウアイに住む私の友達、レイコからよく電話がある。
彼女はニイハウ島出身のハワイアンの母と日系の父の間に生まれ、カウアイのウェストサイドで生まれ育った。ニイハウ島はハワイの中でも独特な島。ロビンソン一家が所有し、生粋ハワイアンのみを生活させ、他は一切進入禁止。言語はハワイ語、今でも古代からの生活様式を保って暮らしている。
カウアイのウェストサイドはニイハウに一番近いせいか、古代ハワイの雰囲気さえ感じられるほどレトロな地域。
そんなところで育ったレイコは、電話をかけてきて、いつもこう言う。
「うちのお父さんの家に引っ越しておいでよ。部屋余ってるからさ」
仕事を辞める → 住む場所がなくなる というシンプルな考えで、とても心配をしてくれているらしい。
ハワイの人は温かい。
レイコの父は、カウアイ島でも指折りのサーフスポットの目の前のハワイアン自治区に住み、毎朝海で何かを拾い、ニイハウレイやココナッツの彫刻などを作って暮らしている
毎日パカラスでサーフィンしながら、原始的な生活。
そんな生活もいいなぁ、とふと考えてしまう。
写真はレイコのお父さんの家。