中間の世界

今日はメルおじさんに付けられているの管を取り外す日。

自呼吸できているからとポジティブな感じで聞いていたけれど、今朝の電話では様子が違った。
ともかく管を取り外す４時前に来るように言われた。

病室へ行くとみんな聖書を読んだり、お別れを告げている。

メルおじさんの親友はモルモン教の神父様だけれど、いつも信仰の話をされると逃げていた。
きっと今聖書は読まれたくないはずだし、お別れを言うのは早すぎる。

私はiShuffleを説明し、明日もっと曲をダウンロードしてあげると伝えた。

そして管を取り外す前、注射の用意をしているのを見た。
何か嫌な感じ・・・

エンちゃんがグズったので、外をお散歩しに行って寝かせてから戻ると、
メルおじさんは、レイの匂いを横に、ハワイアンミュージックを聞きながら、気持ちよさそうにいびきをかいていた。

夜になって家族がみんな帰り、しばらく一人で横にいるものの、なんか存在を感じない。
深い眠りについているからかなぁ・・・

しばらく途方に暮れながら一人で部屋にいたせいか、看護婦さんがデータを見せながら、詳しい状況をいろいろ説明してくれた。

心臓発作の原因は糖尿病。
臓器は全て回復しているものの、脳幹の機能が停止している。

糖尿病・・・
私のお父さんの原因と一緒・・・
去年妊娠中に私が検査にひっかかって、メルおじさんも絶対そうだから気を付けてといっていた・・・

倒れた時の血糖値は５００・・・普通の人の４倍以上・・・
よくこれでサンセットをチャージしていたか不思議な数値。

一昨年からの体重の激減。
これも糖尿病のサインだったらしい。

大切な人達の命を奪う、糖尿病って大嫌い。

この身近な病気、普段の生活ですぐに改善できるから、
ブログを読んでくれている人達、一応血糖値に気を配ってみて欲しい。
指先に針をさすだけで簡単にチェックできる。

それにしても、何故か存在を感じない。

聞くとモルヒネを打ったという。
モルヒネって何だ？

ダイアンに電話して聞くと、終わらせるという意味だと言われた。
信じたくないのでお母さんに電話するものの、同じことを言われた。

まだいたのに、なんで終わらせるんだろう？

これには悔しくて、さすがに涙が出てきた。

納得いかず、その決断に携わった親友に聞きに行った。
説明を聞いても、まだ早かったのでは？としか思えない。

すると、友達の一人がシャーマンに会いにいった話をしてくれた。

ハワイはとてもスピリチャルな場所。
シャーマンとかサイキックとかスピリチャルな人はたくさんいるし、神話が事実とされているところ。

メルは今中間の世界にいるという。
ものすごい詳細に満ちた話で、そのシャーマンが言うことは私が聞いてもメルの頭の中とダブった。
それを聞いたらかなり落ち着き、納得した。

でもその話から、私はメルが興味深そうに向こうへ歩いている姿が見えてしまった・・・
探究心に満ち溢れたメルの姿を見たら、何か止められなくなった。

どっちに行くのかな？