ハーグ条約,  ハワイ,  海外育児

良くても、悪くても、早く知ったほうがいい?

 

 

昨日の続き・・・

 

アメリカでは、実親を知らないという人が意外とよくいる。
私の大学院の時の同級生もその一人。

 

マラソン通勤をするアスリートの彼女は 、子供の頃から実父がどんな人なのかと想像を膨らましていた。
自分のお父さんだからスーパーアスリートに違いないと信じ込み、
素晴らしい義父がいたのに、実父に遠慮してあまり仲良くできなかったという。

 

そして28年歳にして初めて実父と会えた。
そこにいたのはものすごい肥満で、髪もといた形跡のないような、
一歩間違えばホームレスかにも見えるような容貌だったという。

 

それでも仲良くなろうとするものの、
彼女の誕生日さえ覚えていなく、
わずか一年も絶たないうちに 連絡は途絶え、
私の28年を返して欲しい、
義父と仲良くしたかった自分を強く責めたという。

 

「良い人でも、そうでなくても、
実親は早く知っておいた方がいい」

 

と、彼女は私に言った。
また同じ頃、ちょうど実親に会ったことなく育った人達の特集番組がやっていた。

 

想像通りだった、最悪な人だった、素晴らしい人だった、などといろいろな意見があるなか、みんな同じことを言った。

 

「早く会いたかった・・・」

 

また文献をいくつか読んでも、同じことが書かれていた。
やはり父親がどんな人であれ、父親を知っておいたほうがいい・・・

 

またハワイ州では、州から健康保険の援助を受けると、
遅かれ早かれ追跡調査が始まるという。

 

エンゾの実父は国家公務員。位も高く安定しているので、
私に何かあってもエンゾは生きていける。

 

「守る」本能が高まっていた私は、自ら認知申請を出した。

 

 

エンゾのために、良いと思ってとった行動。
しかしこれが、私達をとても苦しめる結果になった。

 

 

実は投函した直後、とても嫌な予感がし、
すぐ郵便局へ入り返してもらおうとするものの、
一度投函すると、もう宛先の所有物になるので戻せないと言われていた。

 

 

その結果、エンゾはこの5年間、子供として経験すべきでないことを、多く経験せざるを得なく、
私はとても過酷な思いを沢山した。

 

 

そしてその痛みに慣れてしまい、私の心はどんどん強くなっていった。
けれど今回は吐き気を感じるほどのストレス・・・

 

泣いても、わめいても、問題は解決しない。

 

健康な体が、健康な心をつくる。

 

食欲はないけれど、
フォーを食べに行くことにした。
二日酔いの時も、体調を崩している時も、
フォーは体によく利く。

 

うちから坂を下って2分のところにある、ベトナム人家族が営むレストラン。

ここはエンゾが赤ちゃんの頃から、私がゆっくり食べれるようにと子供たちがエンゾを見てくれたり、
ごはんが食べれる年齢になったら、幼児が食べれる特別メニューを作ってくれたりした。

 

お店に入るなり「息子は?」と聞かれ、何が起こったか全てを話す。
忙しいのに手を止めて話を聞いてくれ、とにかく食べなと、美味しいフォーを出してくれた。

ここのフォーは本当に美味しい。
温かい人が作るからか、心にしみる味。
心も癒やしてくれる。

 

昔はあまり混雑のないお店だったけれど、
今ではご飯時にはローカルで満席。
しかもここのプリンが、昭和の味でたまらない。

かなり気分は重いけれど、温かい味で体が癒やされた。

 

私が面している問題は、体にある腫瘍のようなもの。
そう簡単には消せない。

 

腫瘍とうまく生きていく方法を考えよう・・・

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