サーフィン ハワイ

チャイナ・ウエムラ =この人がいたから、プロになれた=

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週末は毎年恒例のロングボードコンテスト、「チャイナ・ウエムラ・ロングボード・サーフィン・クラシック」がワイキキのクイーンズで開催された。

 

4日間に渡るこのコンテストでは、男子プロ戦、13歳以下〜70歳以上までの年齢別、ウエスト40インチ(1m)以上のビッグブラザー部門、そして最近一番盛り上がるチームチャレンジがあり、海でよく見る顔ぶれから、名の知られたサーファー、そしてレジェンドサーファーまでもが参加し、7月のサーファー海祭りという感じ。

 

ビーチには朝早くからテントが連なり、

 

テントの中は、まるでリビングルーム。

 

子供たちはバニヤンツリーに見守られるなか裸足で駆け回り、

 

バーベキュー禁止なはずのワイキキど真ん中のビーチで、プロパンガスを使って料理の鉄人状態。

やっぱりハワイアン達は、何でもありなんだなぁ・・・

 

今年で33回目となるこの大会も、残念ながらこれが最後のコンテスト・・・。

 

というのも、主催者であるチャイナ・ウエムラが体調不良のため、今後の開催を辞退することになった。

 

アンクル・チャイナは、 70年代にプロサーフィンが設立された時の、パイオニアプロサーファー 。子供の頃、お父さんに髪をお椀カットに切られた時 から、「チャイナ」と呼ばれ、その名が定着したという。

 

アンクル・チャイナはコンテストを主催することでサーフィンコミュニティーに大貢献し、本大会の他にも、女性サーファーのための「ワヒネ・サーフィン・クラシック」は20年も続けられ、収益の一部を数々のNPO団体へ寄付していた。

 

チャイナコンテストのユニークなポイントは、学校の成績が上がった子たちへの賞品寄与。成績が良い子に贈られるのではなく、成績が悪く、努力して大きな改善を見せた子が選ばれる。表彰式の前には子供たちの作文が読まれたり、成績が発表される。

 

昔は 他の大会と比べ、トロフィーが大きいことで知られ、また上位より下位の方が賞品が良かったというから、アンクルチャイナらしい。

 

私はこの人がいなかったら、コンテストはやっていなかった・・・

今から14年前、サーフィンの大会に初めて参加した。
毎月オアフ島の各サーフスポットで行われる、HASAと呼ばれていたツアー戦。

 

アラモアナのテニスコーツで、胸弾ませながらヒートに挑むものの、ハワイのローカリズムはきつかった。
特に当時は日本人選手がいなく、ロコガール達はかなり厳しかった。

 

まず上から下までジロジロ見られ、罵られ、波は私以外で回され、なかなか乗させてもらえない。
15分のうち乗れたのはわずか一本・・・

 

「いじめ?」「これ楽しくない!」と思いながら、結果を見に行くと4位。
トップ3が次へ進むので、あっという間に終了・・・

 

さっさと荷物をまとめて帰ろうと思っていたら、アンクル・チャイナが、

 

「初めて見る顔だね。See you next month!(また来月ね!)」

 

と話しかけてきた。

 

「もう来ないよ!一本しか乗れないし、楽しくなかった!」

 

と、きっぱり言うと、ちょっと待っていてとどこかへ行き、帰ってくるなり、

 

「乗った一本のスコアは7.5。インサイドで白波キャッチして立てば、次へ上がれたよ。」

 

と言う。そしてまた一言・・・

 

「See you next month!」

 

もうこの瞬間の気持ちは、一生忘れない。

 

励まされ、モチベーションがあがり、

なんと言っても、その言葉がとっても温かく感じ、ヒート中に傷ついた気持ちが、一挙に癒された。

 

その時、

 

「負けずにがんばり続けよう!」

 

と心に誓ったのも覚えている。

 

この人がいたからコンテストを続け、プロにまでなれたんだな・・・

 

即座にスコアシートを見に行ってくれたあの判断力、
さすがレジェンドプロサーファー、そしてハワイのサーフィン業界貢献し続けるコンテスト主催者。

 

こうして今まで何人ものプロサーファーを送り出してきたんだな・・・

 

先月も心疾患を患ったアンクル・チャイナ。
体調どう?と聞くと、

 

「90歳になった気分だよ!」

 

と冗談を言っていた。

 

どうか体調が回復しますように・・・

 

そして33年もの間、ありがとう・・・

 

Love,

 

mimi

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